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2009/08/11

俳句・のうぜんかずら

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       歔欷籠めて闇の重さよ凌霄花

夏の季語…凌霄花はのうぜんかずらですが、俳句では長い花の名は省略される場合もあります。

歔欷(きょき)は泣くことです。どこからか洩れてくる嗚咽が夏の夜の闇を湿った重いものにしています。

夏の薄闇に浮かび上がったのうぜんかずらの朱色が艶やかになまめかしさを増しているようです。

  clover           clover           clover

一読、なまめかしささえ感じられる句ですが、発想は違うところからきています。

歔欷という普段は使われないような表現は、司馬遼太郎の小説「燃えよ剣」に出てきます。

土方歳三が伏見の戦い後、大阪城から将軍が江戸へ逃げ帰った事実を知らされた時の情景にでてきます。

自分の青春を賭けた新撰組の崩壊とともに、自分の青春時代の終わりを感じ取って自室で泣くシーン「歳三の歔欷はやまない」と短く記述されています。

土方はどんなふうに泣いたのでしょう…想像して興味が湧きました。

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