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2009/04/18

甃のうへ

     cherryblossom  三好達治詩集より   cherryblossom  

    甃のうへ

    あはれ花びらながれ

    をみなごに花びらながれ

    をみなごしめやかに語らひあゆみ

    うららかの跫音空にながれ

    をりふしに瞳をあげて

    翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり

    み寺の甍みどりにうるほひ

    廂々に

    風鐸のすがたしづかなれば

    ひとりなる

    わが身の影をあゆまする甃のうへ 

   411  

三好達治の第一詩集「測量船」の中でも私が一番好きな詩です

達治の詩は美しい調べの中に、青春の憧憬と孤独がちりばめられて、その叙情性は透明感のある淡い水色の空を思わせます。

学生時代、国語の時間に詩の朗読や暗誦をさせられませんでしたか?

私は、詩だけでなく「徒然草」「枕草子」なども暗誦させられた記憶があります。

当時は、暗誦なんてしなくても読めればいいじゃないか…と思っていましたが、暗誦できる程何度も声に出して読むのはなかなか良いことだと今は思います。

「春はあけぼの、やうやしろくなりゆく、山ぎは少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる…」 なんて今でも諳んじられるのは気持ちの良いものです。

何十年もたつのに諳んじられるということは、それだけ深く脳裏に刻み込まれて、身体に沁みこんでいるということです。

音楽でも、発表会などで弾くために暗譜した曲、夢にでてくるほど練習した曲は何十年たっても指が覚えていてくれます。

それらはつまり、私自身の身についてくれたということ、私という人格を形成する素となってくれたということです。

今の私が当時と同じように暗記しようとしたら、おそらく10倍の時間が必要でしょうね。

鍵盤楽器を弾いていると、それがよくわかります。

ということで、脳の老化防止のためにも、

              皆様、美しい詩を朗誦しましょう 

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詩、小説、エッセイ」カテゴリの記事

コメント

お晩です。
手術せずに済むならそれに越したことはございませんね。

若い頃に覚えたものは、文学でも音楽でも体育でも、忘れないものですね。
遊んでばかりいた私でも、覚えている漢文? があります。
今出先なので、携帯からなのですが、ここに書き込んでみます。
春望
国破れて山河在り
城春にして草木深し
時に感じては、花にも涙をそそぎ
別れを恨んでは、鳥にも心を驚かす
ほうか三月に連なり
家書万金にあたる
白頭掻けば更に短く
すべてしんにたえざらんと欲す。

間違ってたらすみません。

高校の時に、強制的に覚えさせられたものです。
古典の授業だったかもしれません。

投稿: ひー | 2009/04/18 21:39

さすが、ひーさん
漢文を記憶しているとは…
「国敗れて山河在り」の続きはこうなってるんですかあ~confident
たまにNHKで江守徹が朗読してるの見てますけど、中国の自然をバックに朗読されると壮大な気分になりますね。

投稿: silent-holly | 2009/04/19 21:22

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