私的吉田秋生
BANANA FISH ‥私のベスト1になってますが、実は1位から5位くらいまではほとんど差がありません。ただ、BANANA FISHはオトナがよんでも充分読み応えがあることと、男女とも関係なく楽しめる作品であることがベスト1の理由かな。
全19巻と、長いお話ですが、アメリカを舞台にした、裏社会に生きるアッシュと日本人少年エイジの物語。のほほんと育ったかんじのエイジが陸上競技かなんかで挫折して、アメリカに来て、アッシュと知り合い、彼のハードな環境に巻き込まれていく。
アッシュはその生い立ちもなかなかハード、裏社会で生きる知恵と強さを身につけ、したたかに生き抜いていく。エイジは彼のお荷物みたいだけど、実はすごく深いところで二人はつながっていて、エイジはアッシュの悲しみや弱さを包み込んで癒してやれる、かけがえのない存在になっていく‥みたいなストーリー。
最後の場面でエイジは日本に帰国。図書館でエイジが書き残していった手紙を読みながら、静かに息をひきとるアッシュ‥‥
でしたよ。(アッシュは逆恨みしたチャイニーズ系のにいちゃんに刺されてしまうのです)やっと、アッシュに本当の笑顔が戻ってくるのかなあ‥と思ってたら、あんまりじゃないか~~
でも、穏やかな微笑んでいるような表情で、眠るように‥なので、う~ん、これでいいのか‥な?
確かに、この物語に安易なハッピーエンドは似合わない。「アッシュには、やさしい眠りを」ということで、納得しよう
まあ、読んだことある人多いと思うので、ストーリーはご存知でしょうが‥
人物設定も良いし、お話も作り込んであって、展開もスピード感ありなので、映画にしても面白そうですが、キャスティングが難しい‥
マンガのほうは、7巻くらいからアッシュがシャープになってきて最後の19巻なんか、描線のきれいなことといったら‥惚れ惚れしちゃいます
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